詳細： 2023年リリース。ティナリウェンは、北米のカントリージャンルを北アフリカ風にアレンジしたとはいえ、常にカントリーバンドであったという意見もある。その考えは『Amatsou』でさらに強調されている。トゥアレグ族のバンドの特徴であるうねるようなギターラインと催眠術的なリズムが、ダニエル・ラノワをはじめとするゲストミュージシャンによるペダルスチール、ピアノ、ストリングスとシームレスに融合し、装飾的なアレンジメントが楽曲に壮大で普遍的な響きを与えている。詩的な寓話に満ちた歌詞は、団結と自由を訴えている。闘争と抵抗を歌った楽曲の中には、マリにおける近年の悲惨な政治的混乱や、サラフィー主義者の勢力拡大を暗に示唆する楽曲もある。