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ウィルコの13枚目のスタジオアルバム『カズン』は、バンドの伝説的なシカゴ・スタジオ「ザ・ロフト」で2年をかけてレコーディングされました。10曲の新曲はバンドリーダーのジェフ・トゥイーディーが書き下ろし、ネルス・クライン、ミカエル・ヨルゲンセン、グレン・コッチ、ジョン・スターラット、パット・サンソンといった長年のメンバーによる演奏に加え、もちろんトゥイーディーがリードボーカルを務めています。

昨年のダブルアルバム『Cruel Country』でカントリーの影響を受けたルーツに少しだけ回帰したウィルコだが、『Cousin』ではより馴染みのあるプログレッシブ・ロック／エクスペリメンタル・ロックの領域に回帰している。トゥイーディーの独特なソングライティングのセンスが存分に発揮され、歌詞は型破りなものから内省的なものまで、様々なテーマを織り交ぜている。

ウェールズ出身のシンガーソングライター、ケイト・ル・ボンがプロデューサーとして参加したことは、レコーディング・プロセスにユニークで新しい要素を加えた。ウィルコのレコーディング・セッションに外部の人間が積極的に関わるのは、『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』以来10年以上ぶりのことだ。ル・ボンはバンドのトレードマークであるサウンドに独自の音楽的視点をもたらし、音楽の限界を押し広げる刺激的な新たな挑戦をもたらした。

ウィルコ / カズン