詳細：早熟で才能豊かなドラマー兼作曲家、トニー・ウィリアムズは、1964年8月に18歳にして、自身の冒険的なデビューアルバム『ライフ・タイム』をレコーディングする頃には、既にマイルス・デイヴィス・クインテットに参加し、ハービー・ハンコックの『エンパイリアン・アイルズ』、エリック・ドルフィーの『アウト・トゥ・ランチ』、アンドリュー・ヒルの『ポイント・オブ・デパーチャー』、ジャッキー・マクリーンの『ワン・ステップ・ビヨンド』、グラチャン・モンカーIII『エボリューション』など、ブルーノートの数々の画期的な作品に参加していました。ウィリアムズはリーダーとしての処女航海に無難な道を選ぼうとはせず、この革新的なオリジナル楽曲集で、妥協のない表現を貫こうと決意しました。サイド1は、ドラマーにテナーサックス奏者のサム・リヴァース、ベーシストのゲイリー・ピーコックとリチャード・デイヴィスを加えた、壮大な2楽章組曲「2 Pieces of One」を収録しています。サイド2は、ウィリアムズ、リヴァース、ピーコックがフィーチャーされた軽快な「Tomorrow Afternoon」で幕を開けます。ウィリアムズは、ピアノのハービー・ハンコックとビブラフォンのボビー・ハッチャーソンをフィーチャーした、自由に即興で演奏される「メモリー」でさまざまなパーカッションを演奏し、アルバムの最後を飾るハンコックとロン・カーターによる思索的なピアノとベースのデュエット「バーブズ・ソング・トゥ・ザ・ウィザード」では全曲を演奏している。