詳細：フィンランド出身のベーシスト、アンティ・ロトヨネンが、2023年2月にWe Jazz Recordsから2枚目のQuintet Eastアルバムをリリースします。トランペットのヴェルネリ・ポホヨラ、サックスのミッコ・イナネンとユッシ・カンナステ、ドラムのヨーナス・リッパを擁するQuintet Eastは、ヘルシンキ・シーンのトップスターたちが集結した、力強いアンサンブルです。この新作では、ロトヨネンのインスピレーション溢れる新曲に並外れたスピリットで取り組み、新たなサウンドとアイデアの探求へと旅立ち、そして、完璧にコントロールされたサウンドでありながらも、骨の髄までワイルドな、新鮮なアコースティック・クリエイティヴ・ミュージックを携えて原点回帰しています。 Circus/Citadelは、ゆるく繋がった楽曲の連作というより、本質的に一貫性のあるアルバムです。ロトヨネンの楽曲とバンドのダイナミクスには多様性がありながらも、それらが全て自然に一つに流れ込み、3部構成のタイトル曲を除けば、ある種の組曲のような印象を与えます。アルバムを通して、5人組はしばしばより小規模な編成で、様々な演奏者の組み合わせによるトリオやデュオで演奏します。音楽は常に呼吸し、そのエネルギーを維持し、必要に応じて5人組が渾身の「攻撃」を繰り広げるのに十分な余裕を残しています。すべてが一体感と循環性を持ってまとまっており、リスナーは何度も聴きたくなるでしょう。その幾重にも重なる層へと、より深く入り込むために。 アートワークには、We Jazzの芸術監督兼デザイナーであるマティ・ニヴェスによる、音楽のフリーフォームなグラフィックスコアが描かれています。アナログレコード版は、銀色のエンボス加工が施された頑丈なチップオンスリーブに収められています。 アンティ・ロトヨネンはこう語る。 これらの作品は形式や密度において多様で、各演奏者が楽曲内の音楽を再構築し、拡張する十分な余地を持っています。私は比較的短い期間でこれらの曲を書きました。これはアルバムにも反映されていると思います。時間的に近いアイデアが、ある種の統一感をもたらしているからです。私たちが生きている世界は、時として不条理なサーカスのように感じられ、新しいアイデアやエネルギーを得るためには、そこから抜け出す必要があります。誰もが、それが何であれ、自分の城塞を必要としています。この「サーカス」と「城塞」という二つの言葉を組み合わせたのは、ルーマニア生まれのドイツ語詩人パウル・ツェラン（1920-1970）の詩にインスピレーションを得たものです。