詳細：当初、バッハの宗教的声楽作品は元々独唱のために書かれたというジョシュア・リフキンの説には大きな懐疑論がありました。しかし現在では、この解釈はますます確立されつつあります。この版で、ジギスヴァルト・クイケンと彼のアンサンブル「ラ・プティット・バンド」は、この新しいアプローチを強化し、卓越した演奏によってその正しさを証明しようとしています。典礼暦の各日曜日と大祭日のために作曲されたカンタータを1曲ずつ録音するというプロジェクトは、複数のコンサートシーズンにまたがり、各シーズンで3曲から4曲のカンタータが演奏され、録音されました。これは可能な限り、カンタータが作曲された時期に適した時期に行われました。 「現代のカンタータ・シリーズの中でも、ジギスヴァルト・クイケンの作品は際立った位置を占めている。パートごとの声部構成と少数の楽器による繊細な表現が際立っている。声楽ソリストたちは、アリアでは心を奪われるようなシンプルさと伸びやかさで歌い、アンサンブルでは見事に溶け合っている。クイケン、そしてバッハの真骨頂ともいえる、稀有な作品である。」（BBCミュージック・マガジン、2010年3月号、レビュー第9巻）