トゥルー・グリット：ジョエル＆イーサン・コーエン兄弟がチャールズ・ポーティスの原作小説を映画化した本作は、14歳の少女マティー・ロス（ヘイリー・スタインフェルド）が、年老いた連邦保安官（ジェフ・ブリッジス）ともう一人の保安官（マット・デイモン）と共に、父親を殺した犯人を追って敵対的なインディアンの領土へと足を踏み入れる。少女の視点から物語が描かれる。ホンドー：ルイス・ラムーアの小説「コチースの贈り物」を原作としたこの鮮烈な西部劇では、ジョン・ウェインがインディアンの血を引く騎兵隊の斥候役を演じ、野良犬と共に、アパッチ族の過酷な土地にある人里離れた牧場で暮らす若い女性とその息子を発見する。詩的でスリリングな脚本、卓越した演技、そして息を呑むような舞台設定が、この作品を紛れもない名作にしている。