詳細： 『September 23rd』は、ウィリアム・バシンスキーによる新しいArcadia Archiveシリーズの第一弾です。1982年9月、ニューヨーク、ブルックリンの高級化前のダンボ地区にある彼の最初のロフトで録音された『September 23rd』は、近年発掘された初期の作品であり、現在では多大なインスピレーションと影響力を持つカタログとなっています。バシンスキーが1970年代半ばに高校時代に作曲したピアノ曲を基に制作された『September 23rd』は、瞬く間に全く異なる作品へと進化を遂げました。バシンスキーはこう説明する。「オリジナルのピアノ録音は、階下の隣人だったジョン・エパーソン（後に世界的に有名なドラァグ・アーティスト、リプシンカとして知られるようになる）のピアノで録音されました。場所はジェイ・ストリート351番地、別名カーサ・デッリ・アルティスティ。そこはニューヨークでの最初のロフトでした。高校時代から取り組んでいた曲をピアノの上に置いた小さなポータブル・カセットデッキ（おそらくラジオシャック製）で録音しました。かなりひどい出来でしたが、ジョン・ジョルノ／ウィリアム・バローズのカットアップ技法を使ったら、突然フリッパートロニクスのループとフィードバックループのテープディレイシステムに通せる曲ができました。そして、素晴らしい結果が得られました。ニューヨークで若くクレイジーなクイーンだった私にとって、非常に多作な時代でした。」