詳細： 1984年、ジョン・マクラフリンとツアーに出ていました。最初はマハヴィシュヌとニューヨークで公演をし、そこでマイケル・シュリーブからプロデューサーのビル・ラズウェルを紹介されました。ビルはジンジャー・ベイカーと録音したばかりの音源を聴かせてくれました。私は彼のドラムの音色に魅了され、感銘を受けたので、ビルにジンジャーの連絡先を尋ねました。数ヶ月後、ジョンと私はデュオでヨーロッパツアーに出ました。当時ジンジャーが住んでいたイタリアの近くで演奏していたので、彼に電話をかけました。言葉遣いは荒いものの、心優しい人だと分かりました。その後4年間ほど、私たちは一緒に演奏を重ねました。ツアーのメインメンバーは、ジンジャー、私、そして（伝説のキーボード）プレイヤー、バーニー・ウォーレル（Pファンク、トーキング・ヘッズなど、枚挙にいとまがありません）でした。バーニーは私の初の海外盤「Axis」の制作を手伝ってくれました。このトリオは演奏するのが楽しく、一緒に過ごす時間も最高でした。当時のジンジャーは、信じられないかもしれませんが（今の彼の評判を考えると）、プライベートではかなり陽気な人でした。いつもイギリスのミュージックホールのヒット曲を歌い、踊り回り、スプーンを弾いていました。そんな音楽旅行の途中、ブラックネル・ジャズ・フェスティバルにも行きました。ジンジャーは当時（必要以上に）イギリスの税務署員を恐れていたので、ピート・エドワーズとして演奏しました。その後、マーカス・ミュージックというスタジオで3日間レコーディングを行いました。そこは私の親友で今は亡きティム・ハントがエンジニアを務めていました。録音したテープはそれ以来ずっと眠っていましたが、再発見できたのは本当に素晴らしいことでした。もしご興味をお持ちでしたら、皆さんにも、分類しにくい3人のミュージシャンが、レーダーに引っかからずに活動した20世紀後半のこの録音を楽しんでいただければと思い、この「コンサート・オブ・ヨーロッパ」をお届けします。ヨナス・ヘルボルグ/ボメリード　2023年3月27日