詳細： 1995年の著名なコラボレーション『Kiva』から26年、アメリカのエレクトロニックミュージックの創始者、スティーブ・ローチとマイケル・スターンズの軌跡は、世界の狭間、そして世界を越えた地平線上の一点へと戻ってきました。触覚的な音環境を巧みに操る彼らの卓越した技術は、境界を越えた音楽へと溶け込み、超越的で変容的な体験の言語を創り出しています。これらの魅惑的な7曲は、音の力への献身から生まれました。森、砂漠、峡谷、山々、そして彼方の自然界に宿る、根源的、原始的、天上的、そして深い感情の領域の中で、包み込むような影響力を感じさせます。 70年代後半、ロサンゼルスで出会ったスティーブとマイケルは、ベニス大通りを挟んで数ブロック離れた場所に住んでいました。彼らは、アメリカのエレクトロニック・ミュージック・シーンが発展途上であった初期の頃にコラボレーションを始めました。それぞれの人生とキャリアが展開していく中で、マイケルは映画音楽の作曲家として成功を収め、ロン・フリッケ監督の『クロノス』『バラカ』『サムサラ』といった作品で情熱的なサウンドトラックを手掛けたことで知られています。一方、スティーブは『ストラクチャーズ・フロム・サイレンス』『クワイエット・ミュージック』『ドリームタイム・リターン』といった、先駆的なエレクトロニック／アンビエント・ミュージックの名盤を数多く生み出し、現在では150枚を超えるアルバムをリリースしています。 「何十年も離れていたのに、改めてじっくりと向き合ってみると」とスティーブは振り返る。「マイケルと私は、都会から離れて自然に近い場所で暮らすことを選んだんだ。窓の外には75マイル先の地平線が広がっている。地平線こそが故郷なんだ。私たちは二人とも、自分の居場所に心地よく浸り、自分自身の中に存在し、遠くにある何かに意識を集中し、それに向かって進み、私たちをそこに引き寄せているんだ。」 地球と空の領域に入った瞬間から、そこから去る瞬間まで、その向こうの空間は私たちを呼び、人生の展開を導きます。音楽を通して、私たちはその呼びかけを聞きます。それは、日常の意識状態を超越し、地球と空の彼方へと響き渡るのです。 6面デジパックCD