詳細：オーストラリア、メルボルン出身のバンド、ケーブル・タイズの3枚目アルバム『All Her Plans』は、ジェニー・マッケニー、ショーナ・ボイル、ニック・ブラウンの3人組が、最も力強く、そして最も自信に満ちた姿を見せてくれる。マージのデビュー作『Far Enough』で聴いた、クラウトの影響を受けた激しいポストパンクとガレージロックの融合は健在だが、マッケニーの歌詞はこれまで以上にリスナーを深く惹きつける。 ケーブル・タイズのこれまでの作品の特徴である緊迫感と激しさは、『All Her Plans』ではより繊細に表現されている。行動を呼びかけるような奔放な怒りは、崩壊したメンタルヘルスケアシステムや、主に女性に押し付けられる家族介護の重荷といったテーマに果敢に取り組みながらも、感謝、愛、そして受容の場をしっかりと保っている。 「All Her Plans」はケーブル・タイズにとって画期的な作品だ。再び共に音楽を作れることに喜びを感じているグループのサウンドは、彼らの不屈の精神を称えるとともに、ついに自分たちの未来へと向かう大きな一歩を踏み出すものだ。