詳細： 2016年リリース。2013年の『Burn Your Fire For No Witness』でエンジェル・オルセンを型にはめてしまうような無謀な人は、彼女の3枚目のアルバム『My Woman』で考え直す必要があるだろう。前作の歯切れの悪い、大げさなプロダクションは消え去り、その炎はより激しく燃えている。彼女の心を掴む、時代を超越した歌声は、さらに前面に押し出されている。しかし、以前の作品に見られた奇妙で生々しいパワーと、ゆっくりと解き放たれる呪文のような響きは健在だ。過去2枚のアルバムを通して、彼女はリバーブに包まれた詩的なうっとり感、陰影のあるフォーク、グランジポップバンドの演奏、そしてフィンガーピッキングで紡がれる忘れがたい壮大な楽曲を私たちに提供してきた。『My Woman』は彼女の過去の作品を爽快に補完する作品であり、オルセンは作曲／レコーディングのアプローチと手法を再構築し、新たな音楽制作の段階へと突入した。アルバムが進むにつれて、タイトルの「マイ・ウーマン」はオルセン自身であるように感じられる。彼女は絶対的な主導権を握りながらも、コラボレーターや状況の影響にも柔軟に対応する。直感的にスマートで、温かくコミュニケーション力があり、恐れることなく寛容なアルバム『マイ・ウーマン』。