詳細：アーカイブ・シリーズ第5巻「タラハシー」は、アイアン・アンド・ワインの、時を忘れたようなデビュー・アルバムです。サブ・ポップからの正式デビュー作「ザ・クリーク・ドランク・ザ・クレイドル」（2002年）の3年前にレコーディングされた曲を集めたコレクションです。アイアン・アンド・ワインという名前がまだ存在していなかった時代、メイン・ソングライターのサム・ビームは、映画業界でのキャリアを志してフロリダ州立大学に通っていました。「タラハシー」は、アメリカで最も独創的で個性的なシンガーソングライターの一人となるための、彼のキャリアへの道のりの、まさに最初の一歩を踏み出した瞬間を記録しています。「クリーク」は、ローファイで静かなボーカルと親密な雰囲気で、夜盗のように現れましたが、「タラハシー」はそれとほぼ正反対の、不思議な自信に満ちています。おそらく、若すぎて物事を深く考えることができず、世間知らずでどうでもいいと思っていることから来る、若々しい思慮深さと言えるでしょう。レコーディング自体は「クリーク」よりも洗練されており、「クリーク」のスタジオ・バージョンがどのようなものであったかを垣間見ることができます。 「タラハシー」は、ビームと将来のバンド仲間であるEJ・ホロウィッキが一緒に家に引っ越した1998年から1999年にかけて録音された。