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「『もし自分の血流をレコードにできるなら、これだ』と自分に言い聞かせたんだ」—プリンス『エボニー』1986年

『ダーティ・マインド』は、プリンスの音楽的ビジョンが完全に実現されたサウンドだ。ロック、シンセポップ、ファンク、ニューウェーブを融合させた、ジャンルを超越した完璧なミックスを生み出そうと3年間スタジオで汗水流したあと、ワーナー・ブラザース・レコードに移籍した3枚目のアルバムで、プリンスのライブで煮えたぎっていたエネルギーがついに解き放たれた。『ダーティ・マインド』に収録された音源は当初デモとして制作されたが、プリンスはそこに込められた力強い誠実さと時代を捉えた感覚に駆られ、至急リリースを希望した。ワーナー・ブラザースとの短いやり取りの後（レーベル側は、「ヘッド」や「シスター」といった曲の露骨で物議を醸す歌詞がラジオでのオンエアを不可能にすることを懸念していた）、プリンスの主張が認められ、1980年10月8日に『ダーティ・マインド』がリリースされた。

ダーティマインド