詳細:デジタルダウンロードを含む限定ビニールLPプレス。オリジナルカセットからデジタルリマスター。私たちの作品を愛読しているファンなら、Friersonという名前を見て見覚えがあるかもしれない。それは、2012年のLITAアンソロジー「After Laughter Comes Tears」に作品が収録されたWendy Reneの苗字で、実際、Johnnie FriersonはWendyの兄弟で、彼女が60年代半ばにスタックスで結成した4人組The Drapelsのメンバーだった。しかし、「Have You Been Good To Yourself」は、Johnnieと彼の兄弟がプロデュースしたビート重視のR&B（そのコンピレーションで頻繁にサンプリングされているタイトルトラックを含む）を期待している人にとっては驚きとなるだろう。スポークンワードとゴスペルの曲をカセットに直接録音したこれらの超レアなホームレコーディングは、Johnnieの宗教的な生い立ちと、1970年にベトナム戦争に派遣され中断された音楽ビジネスの歴史から生まれたものだ。レコードディガーのジェイムソン・スワイガーはメンフィスのリサイクルショップで『Have You Been Good To Yourself』と、カフェレ・オジョレ・アジャナク名義でリリースされたコンビネーションアルバム『Real Education』を発見したが、明らかにフリアソンの作品だった。これらのアルバムはそれほど売れることはなかった。元々はメンフィス周辺の街角の店や音楽フェスティバルで売られていたのだろう。フリアソンはそこで、整備士、作業員、教師として働きながら、演奏活動を続け、ゴスペルのラジオ番組の司会もしていた。『Have You Been Good To Yourself』に収録されている7曲は、あからさまに宗教的な趣がある。「Out Here On Your Word」のように力強く、信仰に満ちた曲もあれば、自問自答する「Have You Been Good To Yourself」のように、より瞑想的な曲もある。これらの曲は、軍隊時代のショックと息子の早すぎる死の悲しみに暮れていたフリアソンの、レコーディング当時の困難な状況を反映している。 「彼は本当に自分の道を見つけようとしていました」と、アンドリア・ライルのライナーノーツで、フリアソンの娘キーシャは回想する。「そして、作曲と音楽制作は彼にとって一つの出口だったのです。」2010年に亡くなったフリアソンが伝えたメッセージは、今回初めてリマスターされ、プロフェッショナルな形でリリースされた本作でも、色褪せることなく生き続けている。