詳細:モノクローム・セットの完全インディーズ・シングル集。B面やレアトラックも収録。ラフ・トレード、ディンディスク、チェリー・レッド在籍時代に制作された、ジャンルを超越した「ニューウェーブ」ポップの傑作。上品で、優雅で、洗練されている。軽蔑的な表現を好む人にとっては、おそらく傲慢な表現かもしれない。様々な意味で貴族的で、少なくとも同程度の高級感がある。モノクローム・セットは、自然と独創性を発揮し、教養があり、落ち着きがあり、完璧な音作りをしていた。バンドとしての内面的な対話を持ち、独自の物語を紡ぎ出していた。分かりやすく言えば、彼らはまさに他に類を見ない存在だった。彼らのサウンドは、イギリスのポップ・ソングライターの黄金時代を彷彿とさせる。しかし、彼らの活動に退行的なところは全くなかった。その代わりに彼らは、パール＆ディーンのインターバルテーマのドラマと約束を再現した曲を書き、子守唄からマンボ、そしてハーモニーポップへと方向転換し、一方では病的な雰囲気を、他方では完璧な風刺を盛り込んだ豊かなメロディーと魅力的な遊び心のある歌詞を添えた。