詳細： MoFunkレーベルからの3枚目のリリースとなる今作で、モニケアは西海岸の街を駆け抜ける。90年代半ばにカリフォルニア州パサデナで暮らしていた街角にちなんで名付けられた『Los Robles & Washington』は、故郷へのトリビュート、ロサンゼルスののんびりとしたライフスタイルへのオマージュ、そして約30年前のG-Funkサウンドが現代のモダン・ファンク・サウンドといかに完璧に融合しているかを未来志向的に表現した作品だ。「All The Time」「Under Control」、そしてMofakプロデュースの「Who Is That Girl」（XL Middleton & Kevin "Slow Jammin" James feat.）といったアップテンポな楽曲は、ブギー時代のファンク・レジェンドやベニス・ビーチのポップ・ロック・バトルを彷彿とさせる。一方、「Get Away With My Lovin」「Put Your Trust In Me」、あるいはアルバムのタイトル曲といったミディアムテンポの楽曲は、暑い日に酒屋に駆け込む様子や、ビュイック・リーガルの窓から立ち上る煙の渦を想起させる。実際、ストレートなタイトルの「House Party」は、過ぎ去った時代を鮮やかに描き出し、まるで先週末に起こったかのような錯覚に陥る。裏庭でのブギー、試合前の準備、まるでセンチュリークラブにいるかのように誰かの家で思いっきり楽しむスリル。そして、「Believe Me」（feat. Zackey Force Funk & Polyester The Saint）と「Always On The Run」は、それぞれ現代のウェストコースト・ラップとフューチャーR&Bへのオマージュを込めた作品だ。『Los Robles & Washington』のプロデュースの大部分は、Gからモダンまで、様々なファンク・サウンドを世に送り出し続けるXL Middletonが手掛けている。