詳細： 『True Story』はPMウォーソンのデビューアルバムです。UKの桂冠ソウルDJクレイグ・チャールズがBBCラジオ番組で「2021年にビッグになる」ためのヒントの一つとして挙げたこのアルバムは、長年培ってきた音楽的感性を結集しています。クラブで磨き抜かれたリズムチューンを背景に、ブルース、ジャズ、スウィング、そしてガールズグループのポップスやソウルがふんだんに散りばめられています。ニューオーリンズ風の軽快なリズムと、レイレッツ風のコールアンドレスポンスのボーカルに、ディランの楽曲も収録されています。完全セルフプロデュースながら、コラボレーションによって特徴づけられるこのアルバムは、全体を通して素晴らしい演奏が聴けます。ドラマーのビリー・ストークスとマット・スウェルズはタイトルトラックで共演。スクープやロード・ラージの「Left Right and Centre」で知られるスティーヴン・ラージがキーボードでゲスト参加し、タイトなホーンセクションとバックコーラスがサウンドを完成させています。これらのパフォーマンスを活かすことは、バンドリーダーであるPMウォーソンの証であると同時に、このアルバムには映画的な感覚も備わっており、彼のプロダクションセンスと影響を受けた音楽への深い理解が際立っています。このアルバムは、世界的なロックダウンが始まる直前の昨年2月に行われた最後のライブ・トラッキング・セッションという、まさにギリギリのタイミングで完成しました。そして数ヶ月後、当時とは全く異なる環境で、大きな困難に直面しながらも完成しました。これは、粘り強さと明確なビジョン、そして時には真実は発見の中にあるという考え方を証明していると言えるでしょう。