詳細： 1970年にEMIスウェーデンから発売された、ドリスの唯一のソロアルバム。スウェーデンのファンク／サイケ／ジャズのレア盤として、発売当初はほとんど注目を集めず、忘れ去られる運命にあったかに思われましたが、レコードディガーのDJたちや1996年のMr Bongoによるリイシューによって、レコードコレクターの間でカルト的な人気を博し、新たな息吹を吹き込まれました。 このアルバムは、ポップ、ジャズ、ファンク、ソウルを独自に融合させた作品で、ジョニ・ミッチェルやレッド・ツェッペリンといったアーティストの要素を色濃く反映しています。夫のルーカス・リンドホルムがベースを担当する中、ドリスは「Don't」や「Beatmaker」といった曲で、非常にファンキーなベースラインを奏でています。時代を先取りした実験的な曲「You Never Come Closer」では、ヤンネ・カールソンがドラムで強烈なサウンドを繰り出し、オルガンのベルノット・エガーラードがそれを支えています。 「Did You Give The World Some Love Today, Baby」は単なる好奇心以上のもので、独特の声、素晴らしい音域、そして魅力を持つ歌手の素晴らしさを披露する、見過ごされがちな逸品です。