詳細：ジャックポット・レコードが展開するマーティン・デニー再発コレクションに、1961年のオリジナル盤発売以来レコード化されていなかった、催眠術的な「ビジュアルサウンド」を奏でる『エキゾチック・パーカッション』が加わりました。『エキゾチック・パーカッション』における彼のプロダクションは、野心的で冒険的、そして魅惑的なほど未来的です。特に、氷を入れたタンブラーでリラックスするのが流行していた時代には、なおさらです。木琴とチャイムが耳元で響き渡り、伝統的なジャズ楽器と、ブーバ、三味線、マンガ・ハープ、ビルマのゴングといった異色の楽器がぶつかり合います。マーティン・デニーのレコードにおける楽曲の選択は、いつものように奇妙でありながら刺激的な世界への旋律ですが、今回はいつも以上に奇抜です。光速を超える「クマナ」から、フランク・シナトラによって有名になり、ディズニーランドのジャングルクルーズで今もループ再生されている「ガンジス河の月光」の甘美なグルーヴまで、まさに目まぐるしい展開です。しかし、このアルバムで際立っているのは「ミシルルー」（数年後にはディック・デイルによって、さらに数十年後には『パルプ・フィクション』にも登場して有名になります）とのコンボです。さあ、コンガ・ラインに加わってストリートへ繰り出しましょう。マーティン・デニーが再び、私たちが戻りたくなる世界と、いつでも聴き返せるアルバムを創り出してくれるのです。