詳細： LPレコード盤。1972年にリリースされたAnnexus Quamのセカンドアルバムの再発。オリジナルマスターテープからトランスファーされ、HaGü SchmitzとDieter Wegnerによって丁寧にリマスタリングされています。タイミングは完璧でした。5年前では早すぎ、5年後では遅すぎたでしょう。しかし、デュッセルドルフ近郊のカンプ＝リントフォルト出身のAnnexus Quamは、まさに適切なタイミングで、適切な音楽と共に現れました。7人編成のバンドは1967年にAmbition Of Musicとして結成され、当時は「ビートグループ」と呼ばれていました。1970年、地元のトロンボーン合唱団との活動がきっかけで、バンドの方向性は劇的に変化しました。トロンボーン、クラリネット、サックス、スキャット風のボーカル、様々なパーカッション、さらには自転車のポンプやブリッジ下で演奏されるギターまでもが、バンドに取り入れられるようになりました。アネクサス・クアムは、ロックとフリージャズという二つの音楽ジャンルを独自の方法で融合させていましたが、彼らの演奏は当時他に類を見ないものとなっていました。サイケデリック・ロックの要素と重厚なオルガンの音色が、自由に奏でられるブラス音と融合し、同時に、フリージャズ・ミュージシャンの表現力豊かなグループ即興演奏よりも、シュトックハウゼンの「直感音楽」という概念に近いものでした。