詳細：クリア・ヴィニール（ピンク、ブルー、オレンジ・ヴァイナル）。Another Michaelにとって、すべては信頼に尽きる。2017年半ば、高い評価を得ていたインディー・スリーピース・バンドは荷物をまとめ、ニューヨーク州アルバニーから西フィラデルフィアのシェアハウスへと移住した。この移住は、3人組にとって新たな章の始まりを告げるだけでなく、後に彼らの魅惑的なデビューLP『New Music and Big Pop』を特徴づけることになる絆の深まりをも意味した。 「一緒に暮らすこと以上に、グループが親密になるのは難しい」とベーシスト兼プロデューサーのニック・セバスティアーノは言う。「私たちの絆が強くなるほど、自分たちが作る音楽も形作られていったんだ。」 だから、『New Music and Big Pop』がアナザー・マイケルのこれまでで最も共同作業的な作品だというのは、驚くことではないだろう。ニューヨーク州ファーンデール郊外にある、小さなAフレームハウスを改造した即席スタジオで録音されたこのレコードでは、3人組がよりドリーミーでフォークの影響を受けたサウンドの方向へと押し進め、さわやかなギター、繊細なキーボード、そして幾重にも重なるハーモニーの幻想的なパレットを使って、繊細で親密なパフォーマンスを中心に曲を作り上げている。バンドの初期のEPと同様に、シンガーソングライターのマイケル・ドハティの魅惑的な声がここでも前面に出ており、その葦のように透き通るような音色はロビン・ペックノルドやベン・ブリッドウェルを思い起こさせるが、バンドがプロデューサーであり仲間でもあるスクープス・ダーダリスと組んで作り上げたアルバムの豊かでテクニカラーの風景の中で、その声はこれまで以上にしっくりと感じられる。その結果、フルレングスのデビュー作というステータスを裏切る見事な控えめなレコードが誕生した。成長と変化、希望と信念、終わりと始まりをテーマにした、思慮深く詩的なコレクションであり、まだ自分たちの物語の表面をかすめ始めたばかりのバンドによって届けられた作品である。