詳細:時が刻一刻と迫る。新生BEASTが復讐の炎を纏い、深淵から不屈の精神で蘇り、比類なきヘヴィメタルの猛威を世界中に叩きつける！ 2015年、アントン・カバネンが元バンドBATTLE BEASTを脱退した際、メタル界は激怒した。「簡単に言えば、一つの道が終われば、別の道が始まる。そうだろ？ 俺たちは違うことを、違うやり方でやりたかった。俺は音楽のために生き、音楽のために死ぬ。以上だ」とアントンは解散についてコメントしている。「ある人が言った言葉を引用しよう。『芸術とは『できる』ではなく『しなければならない』の問題だ』と。それに妥協しなければならない時は、心が毒で満たされるような気分になる」 しかし、アントンが奈落の底から這い上がるのに時間はかからなかった。わずか数ヶ月後、ヘルシンキに5人組の新たな野獣、BEAST IN BLACKが誕生したのだ。アントンは続ける。「私にとってBATTLE BEASTは、私の最初のビジョンと創造の始まりに過ぎませんでした。BATTLE BEASTが今、ここまで順調に進んでいるのを見るのは、実に嬉しいです。なぜなら、彼らが今やっていることは、BATTLE BEASTの最初の3枚のアルバムから得たビジョンから生まれたものだからです。しかし今こそ、BEAST IN BLACKの仲間たちと共に、オリジナルのビジョンを蘇らせ、これまで以上に力強くしていく時です！」 バンドはすぐにデビューアルバムの制作に着手し、2015年後半には他のバンドが夢見るようなチャンスが訪れました。BEAST IN BLACKは、世界的に有名なフィンランドのシンフォニックメタルバンド、NIGHTWISHのオープニングアクトとしてライブデビューを果たしたのです。アントンが自身のSound Quest Studioでプロデュースした「Berserker」は、2017年夏についに完成。その後、ヘビーメタル界の雄、Nuclear Blastとレコード契約を結びました。「世界最大にして最高のヘビーメタルレーベル、Nuclear Blastと契約できた時、私たちの壮大な夢が叶ったんです！」とアントンは笑顔で語ります。 しかし、その結果は一体どうなったのだろうか？まず、全く新しい音楽の方向性を期待していたアントンのファンは、安堵できるだろう。このアルバムは、BATTLE BEASTの最初の3枚を含む、彼がこれまでに手がけてきた作品のスタイルを踏襲している。JUDAS PRIEST、MANOWAR、WASP、BLACK SABBATH、ACCEPTといった80年代メタルバンドの影響を受けており、まさに傑作ヘヴィメタルアルバムと言えるだろう。「非常にストレートで、キャッチーで、力強く、時折シンフォニックな要素も混じっている」とアントンは付け加える。歌詞面でも、カバネンは以前のスタイルを踏襲している。「タイトル曲や『Beast In Black』、『Zodd The Immortal』など、多くの曲は日本の漫画・アニメ『ベルセルク』から強い影響を受けています」。アルバムのアートワークは、BATTLE BEASTのオリジナルイラストレーター兼グラフィックアーティストであるローマン・イスマイロフとアントンのコラボレーションが復活したことを示している。 『Berserker』は、疾走感あふれるオープニングナンバー「Beast In Black」で幕を開ける。「バンド名と同じく、この曲は漫画『ベルセルク』のキャラクターにインスパイアされたんだ。歌詞は直接そのキャラクターに繋がっているけれど、同時に個人的な何かをメタファーで歌っている。アルバムの中でも最もパワフルな曲の一つで、カスペリのギターソロはアルバム全体でも最高傑作だと思う！」。続く「Blind And Frozen」は、非常にキャッチーで壮大な曲だ。「ヤニスの解釈と演奏は、まさに完璧そのもの」とギターの魔術師は絶賛する。アルバムで最も壮大で、大合唱したくなるようなコーラスは「Blood Of A Lion」だ。アントンはこう明かす。「実はこの曲はBATTLE BEASTのアルバム『Unholy Savior』に収録される候補曲の一つだったんだけど、結局採用を見送ったんだ」激しい「Born Again」の直後、「Zodd The Immortal」が鋭い爪でリスナーの耳を襲う。「アルバムの中で最もアグレッシブな曲で、特にボーカルが印象的。『ベルセルク』にも通じる曲なので、『ベルセルク』ファンの皆さんにも気に入ってもらえると嬉しいです」。ストレートな「The Fifth Angel」の後、ディスコとダンスミュージックに影響を受けた「Crazy, Mad, Insane」がリスナーに束の間の休息を与える。「タイトルが全てを物語っていますね。ヘビーメタルアルバムの中で最もクレイジーで、おそらく最も奇妙な曲です」と彼は笑う。「イタロディスコや80年代シンセポップが好きな人なら、きっと気に入るはずです！」キーボードが主役の「Eternal Fire」、そしてバンドの以前のライブですでに演奏されていた「End Of The World」が続き、「Berserker」は「Ghost In The Rain」と題されたクラシカルなヘビーメタルバラードの形でゆっくりと終わりを迎えます。 BEAST IS BLACK の爪が実際どれほど鋭いかをリスナーが判断する時が来たが、NIGHTWISH の Tuomas Holopainen の言うことを信じるなら、素晴らしいアルバムしか期待できないだろう。「このアルバムを気に入らないなんて、精神的に異常だよ。」