詳細： 「瞑想的なテンポと、栗原道夫による包み込むようなギターワーク ― ナオミは彼の美しく多才な演奏について『まるで黄金の網のようだ』と評した ― を備えた『A Sky Record』は、嵐からの避難所を提供してくれる。もしこのアルバムに、長い間待ち望まれていた友人との再会のような輝きがあるとすれば、それは偶然ではない。栗原はしばらく日本国外へ出ておらず、デーモンとナオミは10年近く彼とレコーディングしていなかったのだ。2019年11月に短いツアーのためにようやく日本に戻ったとき、彼らはピースミュージックというその名にふさわしいスタジオで栗原と時間を過ごすことができて大喜びだった。「長い隔離期間の間、彼らが日本から持ち帰った曲には独特のムードがあったものの、まだ歌詞はなかった。 （栗原は特定の感情や自然のイメージを呼び起こそうとするときに最も力を発揮する。というのも、彼はかつてソロアルバム『Sunset Notes』を制作しており、その全曲は彼が実際に目撃した様々な夕焼けをテーマにしているからだ。）パンデミックについてどう書けばいいのか？ パンデミックについてどう書かないのか？ ナオミが適切なトーンを思いついたのは、お気に入りの抽象画家、チャールズ・バーチフィールドの日記を読み返していた時だった。彼女はこの発見した言葉を、虹色に輝く「Season Without Time」の歌詞に取り入れた。この曲は、彼女とデーモンが昨年亡くした友人へのトリビュートにもなった。そこから、堰を切ったように流れが始まった。物憂げでしっとりとした「Midnight」（終盤、栗原のソロによるゆっくりとした叫び声が加わり、さらに躍動感を増す）は、ジョーンズ・ビーチで過ごした若き日の夏へのナオミのノスタルジアを呼び起こし、穏やかな流れの「Sailing By」は、BBCの儀式的な海上予報と、タイトルの由来となった、ワルツを奏でる典型的なイギリスのテーマソングへのオマージュだ。―リンジー・ゾラズ。「フォークポップの夢を夕日に溶け込ませるために、また来たぞ。」―ローリングストーン誌