詳細：エラ・フィッツジェラルドがエリック・クラプトンの「Sunshine of Your Love」を歌うのか、それともビートルズの「Hey Jude」を歌うのか？フィッツジェラルドを純粋なジャズシンガーとして知る人にとっては、まさに衝撃的な出来事だった。1968年10月、エラ・フィッツジェラルドはフェアモント・サンフランシスコ・ホテルのベネチアン・ルームで、選りすぐりのポップソングを演奏した。初期のエラの澄み切った透明感は、今や喉を鳴らすような世俗的な響きを帯び、ロックやポップスの世界で選りすぐられた楽曲と見事に調和している。また、「Give Me the Simple Life」「Old Devil Moon」、バート・バッチャラックの「A House is Not a Home」といったスタンダードナンバーにも新たな深みを与えている。「ライブ」録音されたこのアルバムは、ビッグバンドと、エラと長年の伴奏を務めるトミー・フラナガン・トリオの2部構成となっている。ピアニストのフラナガンは、まさに史上最高のピアニストの一人だ。これを聴けば、エラのファンにならないはずがない。音楽プロデューサーであり、ヴァーヴの創設者であるノーマン・グランツによって録音された。