詳細:ヘラルド・フリシーナの音楽への旅は、ジャズ、アフロラテン、そしてコンテンポラリービートの最適なバランスを探求し続けています。その探求の成果は、2007年9月にリリース予定の4枚目のアルバム「Notebook, A Journey In Sound」に結実しました。このアルバムは単なるリミックス集ではありません。フリシーナは、洗練されたレコードコレクターだった頃から、様々なレーベルのために膨大な数のリミックスを制作してきました。ヘラルドは、新世紀初頭に既に3枚のアルバムと様々なシングルをリリースする、細心の注意を払う音楽プロデューサーへと変貌を遂げました。今や彼の名前は国際的に知られ、世界中の音楽ファンから高く評価されています。このアルバムには、彼がプロデュースした最も代表的なリミックスが収録されています（Schemaで手掛けた唯一のリミックスは「Guarapiranga」）。未発表曲3曲（#6「Calle de Candela」、#9「Es Diferente」、#12「Tokyo's Dream-'07 version-」）に加え、彼がリリースした12インチのB面曲も収録され、彼の音楽遍歴のエッセンスが凝縮されています。レコーディングは、CD版ではなくImpulseから12インチのプロモーション盤としてリリースされたディジー・ガレスピーの「Swing Low, Sweet Cadillac」から始まります。このバージョンでは、電子的なエフェクトに加え、オリジナルでディジーが歌っていたリフレインの代わりに、ルイジ・ボナフェデによる即興ピアノリフが加えられています。2曲目は、トコの「Guarapirnaga」。これは、Schemaレコード所属の若手ブラジル人アーティスト、トコの2007年アルバム「Outro Lugar」収録曲をヘラルドがリタッチしたもので、リズムはブラジルらしさを保ちつつ、しっかりとしたジャズの要素も備えています。次に聴くのは、ホルヘ・グラフによるレアな「ディス・カ・ンドンベ」です。オリジナルは70年代のウルグアイ人ドラマーがイタリアで録音したものです。不思議なことに、このリミックスよりもずっと速い130bpmでした。ヘラルドはイギリスのアフロ・ラテン・レーベルSoundwayのためにこのバージョンに手を加え、ヘラルドが信頼するサックス奏者ジェルマーノ・ゼンガによる素晴らしい解釈を加えました。彼の即興演奏が曲を格段に豊かにしています。4曲目は、（ごく一部のファン以外には）あまり知られていないサン・ラ作曲の「スターダスト・フロム・トゥモロー」です。ヘラルドはコアなミュージシャンたちと共にこの曲をリミックスし、オリジナル曲に仕上げました。オリジナルと比較すると不協和音が加えられているため、「ディソシエイテッド・ムード・バージョン」と名付けました。リズムはスイング感を増し、漂うアストラルな雰囲気は、1993年に亡くなったこの「コズミック」ジャズ作曲家の晩年を彷彿とさせます。 「Black Forest Stomp」は、2003年にドイツのレーベルPerfect ToyのためにジェラルドがプロデュースしたHipnosisのトラックのリミックスです。オリジナルの6/8拍子は、クラブシーンに合うように4/4拍子に調整され、ボッサドラムが加えられています。