詳細： 1970年代後半、リオデジャネイロとサンパウロの音楽の鼓動から1,600キロも離れたブラジルの都市ベレンで、Erla - Estudio Raulandという名のあまり知られていないレコードレーベルが誕生しました。リリース数は多くないものの、質の高い実験的な作品でそれを補い、現在ではコレクターの間で人気の高いレコードがいくつか存在します。その一つが、シンガーソングライターのJarbas Marizによる、崇高な4曲入りサイケ、MPB、ロックEPです。 このEPは1977年にレコーディングされたものの、明らかに前世紀のサイケデリック・ヒッピー・アイドルからインスピレーションを得ており、無名のブラジル映画のアシッド・トリップ・シーンのサウンドトラックとしてもおかしくないほどだ。ローファイで奇抜なサウンドには、美しく壮麗な瞬間もあれば、どこかダークな雰囲気も漂わせている。音楽とスタイルの絶妙なバランスが全体を通して保たれている。Jarbasの演奏に身を委ねると、フォーク・フルートの白昼夢に誘われるかと思えば、次の瞬間には唸りをあげるサイケ・ディストーション・ギターが静寂を切り裂く。