詳細:アンダーグラウンド・フォークの伝説的アーティスト、カレン・ダルトンの未発表即興録音のアーカイブ・コレクション。カレン・ダルトンは人里離れた、捉えどころのない存在だった。タフさと優しさが混ざり合った、遠い昔の時代を体現しているかのような不思議な声を持つ。このような繊細な存在によくあるように、彼女は周囲の世界の厳しさを生き抜く唯一の方法は、身を隠すことだと本能的に理解していた。だから、彼女が人前で歌うことがほとんどなかったし、レコーディング・スタジオという不自然な環境に足を踏み入れることもなかったのも、それほど驚くことではない。1969年の『It's So Hard to Tell Who's Going to Love You the Best』と、1971年の『in My Own Time』の2度だけ、彼女は住み慣れた場所からスタジオに誘い込まれた。その他の時は、友人たちとキッチン・テーブルや薪ストーブの周りに座り、夜明けまで歌ったり演奏したりするなど、気楽な環境で音楽を作っていた。