詳細：レゲエ音楽がゴスペルと多くの繋がりを持つことは周知の事実です。多くのレゲエ・アーティストが教会の聖歌隊で音楽活動を始めただけでなく、神を賛美したり普遍的な愛を歌ったりするメッセージ、そして両ジャンルに共通する特定のメロディーパターンも持っています。ルチアーノ（別名ザ・メッセンジャー）は、この二つを融合させ、アンソニー・カーギルとプロデュースした「In The Name Of Love」をリリースしました。このアルバムは、最近設立したレーベル、マウンテン・ピーク・レコードの傘下で制作されました。「このアルバムは人々の心に響くように構成されています。なぜなら（…）私たちは、人々の幸福、ライフスタイル、そして生き方に関わる問題に取り組む必要があるからです」と、キャリア初期から人々を高揚させ、鼓舞し、そして内省を促す歌詞とメロディーを絶え間なく生み出してきたルチアーノは語ります。この精神的な繋がりは、ラムゼイ・ルイスが歌ったゴスペルの名曲、1曲目の「Wade In The Water」から明らかです。次に、同じく見事な録音の「Hear Oh Lord」は、全能の神に捧げられた多くの楽曲の最初の1曲です。 Jah Send Your Blessings、Leave It All Up To You Oh Jah、Stand Up For Jah、そしてアコースティックなServe Jahは、いずれも神の助けを求める人間の願いを描いています。他にも、Bondageにおける個人の自由の欠如、ジャマイカにおける暴力問題（Haul And Pull Up）、そしてもちろん愛（Better Place）といったテーマが取り上げられています。愛はタイトル曲のピアノバージョンと、よりレゲエ色の強いリミックスで明確に取り上げられています。特筆すべきは、偉大なデニス・ブラウンのカバーであり、彼の作品に捧げられた「The Prophet Rides Again」です。しかし、私のお気に入りは反戦ソングの「Ooh La La La」で、歌唱力とリズムの両方においてルチアーノの真骨頂が発揮されています。In the Name Of Loveは、非常に意識的でスピリチュアルなアルバムであり、世界の過ちに苦しむ人々に慰めと安らぎを約束します。ルチアーノによれば、これは氷山の一角に過ぎず、今後も多くの作品が制作される予定です。