詳細：マルクス主義ラブ・ディスコ・アンサンブルのデビューアルバム『MLDE』は、過去、現在、そして未来を同時に捉え、ディスコの陳腐さと政治的音楽の厳粛さの両方を一掃することを目指しています。詩情豊かで、かつユーモアも交えた、この8曲を収録したコンパクトなアルバムは、70年代の東欧と地中海のディスコレコードから影響を受けています。バンドメンバーのパオロは、「パトリック・ジュヴェの『I love America』を聴いて書いた曲です。この曲を聴いて、『なぜ抑圧された少数派によって生み出されたジャンルであるディスコが、最終的にアメリカの資本主義の過剰と同義語になってしまうのか』という疑問が湧きました」と語っています。『MLDE』は、この関連性を断ち切ろうとしています。 ディスコ、ポストディスコ80年代ポップ、そしてブギーを融合させた『MLDE』は、アナログ楽器のみを使用してレコーディングされており、温かみと空間が感じられる作品となっている。カセット、1/4インチ、1/2インチテープに録音された本作は、アグレッシブでタイトなドラムキットのビートの合間に、ローファイでアブストラクトなサウンドを奏でる。このレコーディングに使用された楽器は、サックス、トランペット、ハープシコード、ギター、そして希少なアナログシンセサイザーまで多岐にわたる。ベースサウンドは80年代初頭のブギーレコードの影響を受けている一方、『Hues of Red』のようなMLDEのよりドライビングなディスコ曲には、ハムレット・ミナシアンといったアーティストの影響が伺える。バンドが研究してきたソビエトのボーカルグループのレコードの伝統を受け継ぎ、いくつかの曲は、この伝統へのオマージュとしてボーカルカルテットで歌われている。 「1905」や「Brumaire」などのトラックはよりポップな美学を持っており、これらのポップ志向の曲でのパオロのボーカルスタイルは、オレンジジュースやチャス・ジャンケルなどの80年代初期のバンドを彷彿とさせます。 ポップやディスコの形式やメッセージは、ダンスフロアで人々を楽しませ、踊らせるためだけのものと一般的に考えられています。しかし、歌詞の主題は、弁証法的および歴史的唯物論、階級闘争、マルクス主義の理論と実践、さらにはマルクス主義ディスコ音楽の概念にまで及びます。 さらに、マスタリングの達人、ジョーカーことリアム・マクリーンがこのアルバムに魔法をかけ、曲に必要なスペースを与え、現代のダンスフロアに求められるキックとパンチも加えている。 はい、これはプレスリリースであり、彼らはいつも大げさに宣伝していますが、私たちはこのアルバムを聞いて衝撃を受けました。皆さんもこのアルバムを聴いて充実した気持ちになっていただければ幸いです。