詳細：フルーツパンチ・カラー・ヴァイナル。時間。それは僕たちが大切にしているものだ。バンドとしてアルバムをレコーディングする時は、通常よりもストレスフルな状況に陥り、慌てて決断を下すのが常態化する。資金不足でスタジオを限られた期間しか借りられないとか、レコーディングに協力してくれるエンジニアが限られた時間しかいないとか。どんな状況でも、もっと時間があればいいのに。メキシコシティのミント・フィールドは、このことを痛感している。 2020年の春（そう、コロナ禍の）に遡ろう。3人組は、2020年のミニマル・サイケ／シューゲイザー・アルバム『Sentimiento Mundial』に続く新作アルバム『Apender a Ser』（英語でLearn To Beの意）の制作に着手した。レコーディングにおいて、バンドは初めて時間的な制約を受けなかった。彼らはアルバムの作曲、レコーディング、プロデュース、ミックスを、すべて孤立した状態で行った。ゆっくりと時間をかけて、自分たちが作り出したいサウンド、環境、そしてバイブスについて、より深く考えることができた。彼らはプロ用スタジオでの過去のレコーディング経験から多くのことを学び、より親密な雰囲気で、サウンドをよりコントロールし、構築に時間をかけられるように、最終的には自宅スタジオでレコーディングを行うことにした。 Aprender a Serは親密な雰囲気になり、細部に至るまで細心の注意を払って制作されました。Mint Fieldはテイクを重ねて録音しましたが、同時にデモの魂を損なわないように努めました。ギターとドラムの一部は最終バージョンの最初のテイクとして収録されています。バンドは録音したものをしばらく放置し、また戻って作業するというやり方を繰り返しました。そうすることで曲は大きく進化しましたが、同時に当初の意図のエッセンスも失われていませんでした。 2023年1月まで早送り。この期間にバンドは約25曲をレコーディングし、コンセプト的にもまとまりのある10曲に絞り込みました。同時に、サウンドの進化も試みました。レコーディングの過程で、彼らは自然とミント・フィールド・サウンドのルーツに立ち返り、レイヤーを重ね、様々なタイプのリバーブを駆使し、より幻想的でアンビエント、ドリームポップ、シューゲイザー的なサウンドを探求しました。 テーマ的には、「Aprender a Ser」は、私たちが毎日生きている現実に対する視点を広げ、人生で目撃する一瞬一瞬を認めることについて語っています。私たちが何者で、何を生きているのか、何を見て、何を感じているのかを認識することを学ぶことです。過去の私たちを見て、現在どのように進化してきたかを観察することかもしれません。あるいは、繭の中で形成される蝶の生涯から、5日間という短い生涯を生きるまでの蝶の一生かもしれません。あるいは、蘭の花が毎日ゆっくりと開く様子を見て、私たちが何者で、何者になるのかという本質を決して忘れないようにしましょう。人生で当然のことと思ってはいけません。今を生きることは贈り物です。「在ることを学ぶ」（Aprender a ser）とは、自分の感情を認識し、抑圧したり、消したりせずに感じることを学ぶことです。