詳細：長らく待ち望まれていたメルボルンのバンド、パブリック・オピニオン・アフロ・オーケストラ（The POAO）が、2枚目のアルバム『Naming & Blaming』をリリースする。脈打つようなパーカッシブなサウンドで、クラシックなアフロビートへと誘う。17人のアンサンブルがレコーディングし、激しいボーカルと唸りをあげるホーンセクションが率いるこのアルバムは、1970年代の世界を揺るがしたナイジェリア音楽に対する21世紀の回答としてふさわしい。催眠的で長めの曲、即興演奏、政治的なコメントといったアフロビートの青写真に忠実な作品だが、そこにバンドの深く幅広いルーツを反映した、汎アフリカ的な影響やヒップホップの要素が加わっている。タイトルが示唆するように、そして真のアフロビートの伝統に則り、『Naming & Blaming』は容赦ない。率直に政治的な意見を表明したレコードであり、憤りと楽観主義が共存する激しい意見の塊なのだ。 MCワン・シックスとシンガーのラミン・ソンコのヴォーカルを筆頭に、アフリカとオーストラリア双方の経験に植民地主義批判が向けられ、様々な文化間の葛藤がグループの精神を形作っている。コミュニティの重要性や信念を貫くことの重要性も同様だ。アルバムの陽気なオープニング曲「No Passport」で描かれる、より明るい未来への高揚感あふれるビジョンは、ゲスト参加のロビー・ソープがオーストラリアの波乱に満ちた歴史を語るタイトルトラックのように、不正義に対する率直な反省とバランスよく調和している。「Naming & Blaming」のカバーでは、アフロビート・ムーブメントの創始者の一人、レミ・ガリオクウとコラボレーションする機会に恵まれた。ガリオクウは、1970年代のフェラの最も有名なアルバムカバーを全て手掛けた伝説のコラージュアーティスト兼イラストレーターである。この関係性こそがPOAOの真髄であり、文化に敬意を表し、21世紀においてもそれを生き生きと、そして現代にふさわしいものとして維持していくことなのだ。過去 10 年間、POAO はアフロビートへの現代的なアプローチにより、フェスティバルで確固たる人気を確立してきました。