詳細:シンガーソングライター寺尾紗穂が日本の民謡を再構築した作品集第2弾! 子守唄からポップソングへ、童謡から哀愁漂うピアノバラードへ、労働歌から民謡アリアへ、寺尾の手によって日本の伝統音楽は全く新しい形へと変貌を遂げます。 16曲を通して、寺尾は演奏家であると同時にアーキビストとしても機能し、高齢化と都市部への若者の集中によって危機に瀕している音楽を記録している。メロディーと歌詞を完璧に再現しながらも、多くの曲を現代風にアレンジし、時には彼女のような実力を持つミュージシャンならではの、豪華なバンドアレンジを施している。 滋賀県の歌で、現代の日本語話者にはほとんど理解できない歌詞を持つ「鳥になりたいや」は、ミンガス自身も誇りに思うであろうハードバップのベースラインで、ウエストコーストジャズの要素が加えられている。「泣かないで」は、尼崎の子守唄で、寺尾の現代的な感性が伝統的なアレンジと見事に融合している。イントロでは、寺尾が手拍子に乗せてアカペラで歌い、男声合唱団とのコールアンドレスポンスが流れる。この曲が何世紀にもわたってこのように演奏されてきたのだと想像せずにはいられない。リズムセクションが激しく鳴り響くと、伝統的なメロディーと現代的なアレンジの融合が完成する。 民俗音楽の研究では、しばしば過去の音楽、つまり発祥当時の形態にとらわれているものとして捉えられがちです。しかし、民俗音楽は他のどのジャンルよりも、人々や音楽と共に進化していくべきものです。寺尾紗穂は、日本の伝統音楽を21世紀に蘇らせ、自身の歌声とアレンジで、絶滅の危機に瀕する音楽に新たな息吹を吹き込みます。初のアナログレコード化となる寺尾紗穂の『My Favorite Children's Songs 2』は、絶対に見逃せないアルバムです。