詳細： 1980年代半ば、イギリスのゴスシーンが商業的に盛り上がりを見せていた頃、シスターズ・オブ・マーシーは静かだったように思われたが、1987年の『Floodland』で再び勢いを取り戻した。力強い2部構成の賛美歌「Dominion/Mother Russia」で幕を開けるこの曲で、シスターズのリーダー、アンドリュー・エルドリッチ（ベーシストのパトリシア・モリソンと共に）は、荘厳で広大なブラック・サウンドスケープを創り出す。シスターズの初期作品はノイジーで、時に荒々しいサウンドが多かったが、『Floodland』は（ミート・ローフの作詞家兼プロデューサーであるジム・スタインマンとニューヨーク・コーラル・ソサエティの功績による）豪華なプロダクションと、恐ろしくも荘厳な歌詞のイメージに満ちている。 「Flood」や「1959」といったスローテンポのトラックは、ゴスが生み出す最も幻想的なサウンドの一つであり、荘厳な「This Corrosion」はこのジャンル屈指の名曲。まさに金字塔的作品。アナログレコードLP盤。