詳細：オレンジ色のヴァイナル。スロウダイヴのサイモン・スコットが結成した新バンド、スリー・クォーター・スカイズが、デビューアルバム『Fade In』を発表。サイモン自身がレコーディングし、フライング・ソーサー・アタックの未発表メンバー、デイヴ・ピアースがミックスを担当した。全8曲収録のアルバムには、シングル「Crows」と「Leave A Light On」、ニック・ドレイクのカバー、そして2023年のデビューEP『Universal Flames』に収録されていた「Holy Water」と「Pieces Of Roslin」の新バージョンが収録されている。「Universal Flames」は半即興のライブレコーディングから生まれたものだが、ニューアルバムは集中力と猛烈さを兼ね備えている。今年初めにサイモンの母親が亡くなった後、豊かな創作期間を経て、まとまった作品群となっている。「私の創造力はすでに溢れ始めていたのに、母を失ったことで限界を超えてしまったんです」とサイモンは語る。 「ただのきれいな曲や、愛について感傷的で甘ったるい曲を書いたり、世界がいかに幸せで健全であるかを装ったりしたくなかった。Three Quarter Skiesの曲は怒りに満ち、騒々しく、荒々しく、頑固で、短気だ」。その結果、『Fade In』は重厚なサウンドに仕上がった。オープニングの「Slight Betrayal」は、乗り物酔いのような後味を残しつつ、「Leave A Light On」のぼんやりとした希望に満ちた曲へと続く。ニューノーマル後の重低音を響かせる「Superwoman」、フィードバックフォークの「In The Night」、そして悲しみを「鮮やかでシュール」に表現しようとする「Crows」。